"Berlin People" Tobias Meinhart

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Tobias Meinhartというサックス奏者はこの盤を見つけたときに初めて知った人で、ドイツ出身でNYに拠点を移して活躍している人とのこと。

本作はタイトルの通り、ドイツ(ベルリン?)出身のミュージシャンに、ドイツを拠点にしている皇帝 Kurt Rosenwinkel が客演しているもので、購入動機はKurt Rosenwinkelの参加にほかなりません。

他のメンツは上記の通りドイツ出身の面々を中心にしたもので、残念ながらこれまで聴いたことがある人はいません。
Tobias Meinhart(Ts)、Ludwig Hornung(P)、Tom Berkmann(B)、Mathias Ruppnig(Ds)
Kurt Rosenwinkel(G:1,3,4,6,7)

演奏曲は、2曲めがLudwig Hornungのオリジナル、6曲めがJoe Hendersonで、他はTobias Meinhartのオリジナル。
01. Mount Meru
02. Fruher War Alles Besser
03. It's Not So Easy
04. Malala
05. Be Free
06. Serenity
07. Childhood
08. Berlin People
09. Alfred


冒頭のサックスカルテットでひと通りテーマにあたる演奏があって、そこからソロになるところで、おもむろにあのKurt Rosenwinkel特有のギターサウンドが鳴り響き、一気に世界をギターカルテットに塗り替える。
その破壊力は、なんだかんだ凄まじいものがあることを見せつける。
良く聴いていると、ソロ以外でもちょこちょこ合いの手は入れてきているが、すべてはソロの破壊力に尽きるような。

こうなるとギターの入らない曲の影が薄くなるってもんで、特に2曲めがゆっくりめの8ビートであまりインパクトが強くないので、余計に印象が薄くなってくる。
3曲めの早い4ビートは、ソロがサックスからなので、ギターのインパクトは多少落ち着くが…。

後半7曲めがギターの入ったバラードな曲で、荘厳な気配を見せながら、それでいて静かな熱気を感じるようなギターソロから、エモーショナルなサックスソロへと沁みる演奏を聴かせる。
続く8曲めがノリの良い4ビートのジャズ濃度の高い曲で、ここでのサックスの少しクールめな演奏が格好良くて萌える。
と、サックスとギターの対比で文章を書いているが、侮れないのがピアノのLudwig HornungでKurt Rosenwinkelに負けないくらい創造的でインパクトのある演奏を聴かせている。

自分がギター好き(特に Kurt Rosenwinkelは‼︎)というのも多大に影響しているとは思うが、作りもギターが入る曲に聴きどころを持ってきているように感じられるし、ギターが入った曲に目(耳)がいってしまう。

ベストは、本文に反して実はギター抜きでも充分イケてる8曲めにしましょう。

"Berlin People" Tobias Meinhart(https://www.amazon.co.jp/dp/B07MWQGLM7/)

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