"Playtime 2050" Nick Sanders

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この盤は、このジャケだと購入意欲が湧くわけもなく、さりとてメンツも知ってる名前があるわけでもなく、どうして買ったのか一瞬悩むくらいだが、実はリーダーのNick SandersがFred Herschの弟子だという宣伝文句になんとなく釣られたもの。

リーダーのNick Sandersは、New Orleans出身でこのアルバムが単独では3枚めのリーダー作。
wikipediaをみると、2013年の1枚めのリーダー作はFred Herschがプロデュースをしていたようで、宣伝文句に嘘はありませんでした。
ちなみに、このアルバムはNick Sanders本人のプロデュースでした。

そんなメンツは以下の通り。
Nick Sanders(P)、Henry Fraser(B)、Connor Baker(Ds)

演奏曲はすべてNick Sandersのオリジナルで13曲。
01 Live Normal
02 Manic Maniac
03 Playtime 2050
04 Prepared for the Blues
05 Still Considering
06 The Number 3
07 Interlude for S.L.B
08 Endless
09 It's Like This
10 Hungry Ghost
11 RPD
12 Prepared for the Accident
13 #2 Longfellow Park

Nick Sandersのピアノは、クラシックの素養を感じさせながら、そこに不協和音を微妙に紛れ込ませ、アバンギャルドな雰囲気を紛れ込ませた、ちょっと一筋縄ではいかない気配を感じさせる。

曲としては、ジャズっぽいものから、現代音楽っぽいもの、変拍子に、ちょっとテンポを掴みにくい難曲とあるが、全体に内向的な傾向という印象を抱かせる。

Henry Fraserのベースは低音を良く響かせたもので低音による主張を基調としたもの。
曲によっては、弦擦り、高音トレモロなども駆使して彩り豊かな低音を響かせる。

Connor Bakerのドラム、ビートを刻むよりは、散文的に音を散りばめながらその中で大きなリズムを感じさせるようなもの。

北欧系とかでありそうな欧州テイストを感じさせるような、ちょっと難解な印象を与えるが、そう極端に偏向した表現ではないし、曲によって例外もあるが、全体にはそう音数が少ないわけではない。
ピアノの音の流れに身を委ねるように聴いているのが心地良い聴き方か。

ベストは、唯一の4ビートの3曲め


"Playtime 2050" Nick Sanders(https://www.amazon.co.jp/dp/B07MWQHNH1/)

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