Julian Lage / Gyan Riley "Book Beriah Vol.4: Chesed"
最近、ジャズ以外の音楽に積極的に食指を伸ばしているギタリストJulian Lageが、現代クラシックギタリストとのデュオ作をリリースしました。
本作はJohn ZornのレーベルであるTzadikからのリリースで、2018年にリリースされた"Book Beriah"という11枚組のアルバムに含まれてた中の1枚とのこと。
Julian Lageはつい先日新作"Love Hurts"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64776767.html)を出したばかりなので、凄いリリースペースだと思ってたら、そういうからくりでした。
今回の相手は、ミニマルミュージックの巨匠Terry Rileyの息子であるGyan Rileyで、他の音源をちょっと聞いた限りでは、現代音楽よりもクラシック音楽方面の人という印象か。
メンツは、そんな2人のギタリスト。
Julian Lage(G)、Gyan Riley(G)
演奏曲は以下の通り。すべてJohn Zornの曲。
1.Katanot
2.Zeir Anpin
3.Sachel
4.Tohu
5.Hekhalot Zutari
6.Shevirah
7.Devekut
8.Dibor
9.Pnimiyut
10.Bohu
アコギ2本による緻密なアンサンブルが基となったサウンド。画像検索をかけると、Gyan Rileyはクラシックギター、Julian Lageはフォークギターを使っていて、完全なアコースティックでの演奏のよう。
すべてJohn Zornの曲であるが、アメリカーナ、エスニック、フォーク、クラシックの素養が感じられる。
Gyan Rileyはクラシックギターの人ではあるが、父親の影響も充分予想され、そんな影響が全体の雰囲気にも表れていて、前衛的でありながらも、そこはかとなく精緻で端正な気配を感じさせる。
そこにノイジーでフリーな演奏を散発的に入れてカンフル剤的な効果をもたらしている、このノイジーでフリーな演奏をGyan Rileyもしっかり追従しているところも、ちょっと驚く。
最後の曲の、弦を擦る音でのミニマル表現は、なかなか見事にハマる。
そんな端正で前衛な楽曲を、硬質ではっきりした音色で、フリーな演奏を含めて、破綻なく流暢かつアグレッシブな演奏を双方が両者の区別がつけにくいほどに完璧なテクニックで聴かせる
ベストは5曲めにしましょう。
Julian Lage / Gyan Riley "Book Beriah Vol.4: Chesed"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07NRTDT66/)
本作はJohn ZornのレーベルであるTzadikからのリリースで、2018年にリリースされた"Book Beriah"という11枚組のアルバムに含まれてた中の1枚とのこと。
Julian Lageはつい先日新作"Love Hurts"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64776767.html)を出したばかりなので、凄いリリースペースだと思ってたら、そういうからくりでした。
今回の相手は、ミニマルミュージックの巨匠Terry Rileyの息子であるGyan Rileyで、他の音源をちょっと聞いた限りでは、現代音楽よりもクラシック音楽方面の人という印象か。
メンツは、そんな2人のギタリスト。
Julian Lage(G)、Gyan Riley(G)
演奏曲は以下の通り。すべてJohn Zornの曲。
1.Katanot
2.Zeir Anpin
3.Sachel
4.Tohu
5.Hekhalot Zutari
6.Shevirah
7.Devekut
8.Dibor
9.Pnimiyut
10.Bohu
アコギ2本による緻密なアンサンブルが基となったサウンド。画像検索をかけると、Gyan Rileyはクラシックギター、Julian Lageはフォークギターを使っていて、完全なアコースティックでの演奏のよう。
すべてJohn Zornの曲であるが、アメリカーナ、エスニック、フォーク、クラシックの素養が感じられる。
Gyan Rileyはクラシックギターの人ではあるが、父親の影響も充分予想され、そんな影響が全体の雰囲気にも表れていて、前衛的でありながらも、そこはかとなく精緻で端正な気配を感じさせる。
そこにノイジーでフリーな演奏を散発的に入れてカンフル剤的な効果をもたらしている、このノイジーでフリーな演奏をGyan Rileyもしっかり追従しているところも、ちょっと驚く。
最後の曲の、弦を擦る音でのミニマル表現は、なかなか見事にハマる。
そんな端正で前衛な楽曲を、硬質ではっきりした音色で、フリーな演奏を含めて、破綻なく流暢かつアグレッシブな演奏を双方が両者の区別がつけにくいほどに完璧なテクニックで聴かせる
ベストは5曲めにしましょう。
Julian Lage / Gyan Riley "Book Beriah Vol.4: Chesed"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07NRTDT66/)
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