"Diamonds & Dynamite" Donna Grantis

Donna Grantisは、Princeがバックアップしたガールズ・バンド、3RDEYEGIRLのメンバーで、ニュー・パワー・ジェネレーション（New Power Generation）にも参加したギタリストとのこと。

個人的には、以前からこの人を知っていたわけではなく、ネット上で新譜漁りをしているときに目について、試聴したら面白そうだったので買いを決めています。
もっとも、購入数の取捨選択で落ちそうになったりもしましたが..。

メンツは以下の通り。知ってる名前はありません。
Donna Grantis(G)、Suphala(Tabla)、Cody McKinney(B)、Bryan Nichols(Kb)、Jt Bates(Ds)

演奏曲はすべてDonna Grantisのオリジナル。
1 Mr Majestic
2 Diamonds & Dynamite
3 Violetta
4 Trashformer
5 Lioness
6 Elektromagnetic
7 Master Manifester
8 Elsa

冒頭の曲は、厳かな雰囲気を醸し出している、タブラ、ドラム、キーボードが音の骨格をなす60年代末期電気マイルス然としたサウンド。
主役のギターも、アタック感のないギターシンセな音でギター感を出してこない。
2曲めは、単調なファンクなリズムを基調とした歪んだキーボードが格好良いソロを決める。いかにも70年代初頭の電気マイルス然としたサウンド。
と、微妙な違いを見せながらの電気マイルスを彷彿させる、いずれもちょっとダークな気配を感じさせる前半。

BeatlesのCome Togetherを彷彿とさせるようなパターンの4曲め
手拍子とポップでミニマルなリズムがテクノポップを想起させるのは6曲め

タブラによるマハビシュヌ感の強さってのはあると思うが、あまりバタ臭さは感じられず、もっともっと素直にすっきりと聴ける印象。
ギターがあまりマクラフリン臭さを出してきていないことが勝因?!

後半にいくに従って、ファンク、ロックテイストが増した演奏になってきて、こっちがなんとも面白くも楽しい演奏になってくる。

キーボードが坪口のフレーズを彷彿とさせるのか、実はTokyo Zawinul Bach(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a37357551.html)を想起とさせる部分が結構大きいと感じられる。


ベストは7曲め

"Diamonds & Dynamite" Donna Grantis(https://www.amazon.co.jp/dp/B07N9LRP4X/)