"Wall Becomes A Bridge" Kendrick Scott

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Kendrick ScottのOracle名義のアルバムの4枚目ということになります。
前作から、名門BlueNoteレーベルからのリリースになっています。
前作までは以下のとおり紹介しています。
 "The Source"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a48091212.html)
 "Conviction"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61922065.html)
 "We Are The Drum"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63483117.html)

メンツは、2作めから、Taylor Eigsti, Joe Sanders, Mike Moreno, John Ellisの5人は不動で、このメンツに1人ゲストが入るような構成を踏襲しています。
Taylor Eigsti(P)、Joe Sanders(B)、Mike Moreno(G)、John Ellis(Sax,Fl,Bcl)、Kendrick Scott(Ds)
Jahi Sundance(Turntable)

演奏曲は、Kendrick Scottが共作含む9曲、Taylor Eigsti, Derick Hodge, Aaron Parksが各1曲で全部で12曲
01 NewEyes
02 Mocean
03 Windows
04 Voices
05 BeLoved
06 Don Blue
07 Becoming
08 Horizons
09 The Catalyst
10 Pleh
11 Nemesis
12 Archangel

冒頭、ボイスが入るちょっとスピリチュアルな気配を持ったオープニング。
曲間にもボイスを多く起用したり、不通の楽器とは異なる音が入っていたりで、曲の区切りを目立たなくしているようなつくり。
この辺の所作が、Jahi SundanceのTurntableの影響というか起用した理由になっていると推測。
12曲と多めのクレジットだが、5, 8, 10曲めは、1~2分と短いInterlude的なもので上述の曲間を意識させないようにしながら雰囲気を変える役わりを担っているのか。

Kendrick Scottを筆頭に、皆オシャレにセンスの良い演奏を繰り広げていて、この洗練された気配はなんだ⁈とか考えながら聴いていたが、おそらくきっとRobert Glasperを経たというのが一番の影響なんでしょう。
特に9曲めのリズムはRobert Glasper臭が強めに出ていると感じられる。

John Ellisがサックス、バスクラ等使い分けて、曲の雰囲気に合った音色を合わせてくる繊細さを見せながら艶のある演奏を聴かせる。

バッキングの妙もさることながら、伸びやかな音色で朗々としたコンテンポラリ色を色濃くみせるソロを披露するのがMike Morenoのギター。

Kendrick Scottは、自身が前面で目立ち続けるような感じではないが、曲によってかなり攻めたソロを聴かせてたりと自己主張もまるっきり忘れているわけではない。
しかし、センスの良いしなやかなドラムを聴かせる。

なんだかんだ、バッキングでもソロでも終始耳を惹きつけられているのがピアノのTaylor Eigsti。
最近、リーダー作は出てないのか?と調べてみたらサイドで良い味を出すタイプのような気もしていますが..。

どこを切ってもセンスの良いという形容詞化出てこない、コンテンポラリジャズとしてしっかり完成度の高い作品でありました。


ベストは6曲め

"Wall Becomes A Bridge" Kendrick Scott(https://www.amazon.co.jp/dp/B07NMHYW53/)

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