"Day After Day" Ben Monder
Ben Monderのギターは相応量聴いているつもりであるが、自blogを漁ってみたら恐ろしいことにリーダー作の掲載が見つからない。
あわててamazonで検索をかけたら、最近作がECMレーベルの"amorphae"(https://www.amazon.co.jp/dp/B0142XHVX4/)だったので、ECMだと買わなかったとしても..と変な安堵感
本作は、SunnySideレーベルからのリリースで、ギタートリオ(実際は1枚めはギターソロ)で買わない手はないと、速攻で買いを決めています。
そんなメンツは以下の通り。Ted Poorの名前が記憶薄いと思ったのですが、Mike Moreno盤, Linda Oh盤, George Colligan盤等で聴いていました。
Ben Monder(G)、Matt Brewer(B)、Ted Poor(Ds)
前述の通り、1枚めはソロで、2枚めはトリオでの演奏が収められていて、曲はオリジナルはなく、ロック、ポップスなどカバー曲で占められています。
作者を曲目の後ろに()で記載しておきます。
Disk1
01. Dreamsville (Henry Mancini)
02. Emily (Johnny Mandel/Johnny Mercer)
03. O Sacrum Convivium (Olivier Messiaen)
04. My One And Only Love (Guy Wood/Robert Mellin)
05. The Windows Of The World (Burt Bacharach)
06. Never Let Me Go (Jay Livingston/Ray Evans)
07. The Midnight Sun Will Never Set (Quincy Jones)
Disk2
01. Galveston (Jimmy Webb)
02. Dust (Danny Kirwan)
03. Long, Long, Long (George Harrison)
04. The Guitar Man (David Gates)
05. Goldfinger (John Barry)
06. Only Yesterday (Richard Carpenter/ John Bettis)
07. Just Like A Woman (Bob Dylan)
08. Day After Day (Pete Ham)
1枚めのソロでは、たゆたうような、という形容がしっくりくるようなゆったりとした雰囲気に終始したゆったりとしたテンポでの演奏が続く。
低音でのアルペジオを多く使ったリズム的なフレーズの提示と、高音部での旋律的なテーマと即興演奏とが、同時進行して大きなうねりのようなものを生み出してくる。
すべての元曲を知っているわけではないが、曲毎の雰囲気は一定に保たれ、元曲のテーマ部と即興部分との間に隔絶感のない、演奏が曲に溶けているような印象すら思い起こさせる。
2枚めのトリオでの演奏では、ロックなリズムにディストーションのかかったギターでの1曲めから、アメリカーナと言うのがしっくりくるシンプルなリズムの8ビートで、ちょっと前のBill Frisell を想起させるような2曲めと。
それ以降も、おおよそはこの雰囲気に沿ったアメリカーナ系の楽曲、いにしえのロックンロールといった雰囲気を持った曲か並ぶ。
ごくごくシンプルなリズムを基調とした8ビートを叩くドラムに、テクニックに裏打ちされたロックでありながら流暢なギターのメロディ、
そんな演奏が繰り広げられる。
Ben Monderのギターは、あまり音色での変化に重きを置かず、数曲でディストーションをかけている程度。
基本的にはエフェクトには頼らず、技術的にしっかりとした演奏に終始していると言う意味では、本作への意気込みに共感するし、ギター好きには満足度の高いアルバムだと思う。
アメリカーナ系のサウンドと言うことで、昨今の流行りに乗っかったものと言われれば否定できるものではないが、どちらかというと、Mark Johnsonの"Sound of Summer Running"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a46269137.html)の路線というのが一番合っていそう。
こんな路線の演奏もきっちりこなす器用さは持ち合わせているというアピールなら、それは成功していると言えるでしょう。
最後の曲だけ、まるっきり毛色の違う電子音が鳴り続けるような曲で、これが次作への伏線なのか⁈
ベストは、disk2の7曲めにしましょう
"Day After Day" Ben Monder(https://www.amazon.co.jp/dp/B07P7FVL67/)
あわててamazonで検索をかけたら、最近作がECMレーベルの"amorphae"(https://www.amazon.co.jp/dp/B0142XHVX4/)だったので、ECMだと買わなかったとしても..と変な安堵感
本作は、SunnySideレーベルからのリリースで、ギタートリオ(実際は1枚めはギターソロ)で買わない手はないと、速攻で買いを決めています。
そんなメンツは以下の通り。Ted Poorの名前が記憶薄いと思ったのですが、Mike Moreno盤, Linda Oh盤, George Colligan盤等で聴いていました。
Ben Monder(G)、Matt Brewer(B)、Ted Poor(Ds)
前述の通り、1枚めはソロで、2枚めはトリオでの演奏が収められていて、曲はオリジナルはなく、ロック、ポップスなどカバー曲で占められています。
作者を曲目の後ろに()で記載しておきます。
Disk1
01. Dreamsville (Henry Mancini)
02. Emily (Johnny Mandel/Johnny Mercer)
03. O Sacrum Convivium (Olivier Messiaen)
04. My One And Only Love (Guy Wood/Robert Mellin)
05. The Windows Of The World (Burt Bacharach)
06. Never Let Me Go (Jay Livingston/Ray Evans)
07. The Midnight Sun Will Never Set (Quincy Jones)
Disk2
01. Galveston (Jimmy Webb)
02. Dust (Danny Kirwan)
03. Long, Long, Long (George Harrison)
04. The Guitar Man (David Gates)
05. Goldfinger (John Barry)
06. Only Yesterday (Richard Carpenter/ John Bettis)
07. Just Like A Woman (Bob Dylan)
08. Day After Day (Pete Ham)
1枚めのソロでは、たゆたうような、という形容がしっくりくるようなゆったりとした雰囲気に終始したゆったりとしたテンポでの演奏が続く。
低音でのアルペジオを多く使ったリズム的なフレーズの提示と、高音部での旋律的なテーマと即興演奏とが、同時進行して大きなうねりのようなものを生み出してくる。
すべての元曲を知っているわけではないが、曲毎の雰囲気は一定に保たれ、元曲のテーマ部と即興部分との間に隔絶感のない、演奏が曲に溶けているような印象すら思い起こさせる。
2枚めのトリオでの演奏では、ロックなリズムにディストーションのかかったギターでの1曲めから、アメリカーナと言うのがしっくりくるシンプルなリズムの8ビートで、ちょっと前のBill Frisell を想起させるような2曲めと。
それ以降も、おおよそはこの雰囲気に沿ったアメリカーナ系の楽曲、いにしえのロックンロールといった雰囲気を持った曲か並ぶ。
ごくごくシンプルなリズムを基調とした8ビートを叩くドラムに、テクニックに裏打ちされたロックでありながら流暢なギターのメロディ、
そんな演奏が繰り広げられる。
Ben Monderのギターは、あまり音色での変化に重きを置かず、数曲でディストーションをかけている程度。
基本的にはエフェクトには頼らず、技術的にしっかりとした演奏に終始していると言う意味では、本作への意気込みに共感するし、ギター好きには満足度の高いアルバムだと思う。
アメリカーナ系のサウンドと言うことで、昨今の流行りに乗っかったものと言われれば否定できるものではないが、どちらかというと、Mark Johnsonの"Sound of Summer Running"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a46269137.html)の路線というのが一番合っていそう。
こんな路線の演奏もきっちりこなす器用さは持ち合わせているというアピールなら、それは成功していると言えるでしょう。
最後の曲だけ、まるっきり毛色の違う電子音が鳴り続けるような曲で、これが次作への伏線なのか⁈
ベストは、disk2の7曲めにしましょう
"Day After Day" Ben Monder(https://www.amazon.co.jp/dp/B07P7FVL67/)
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