Johnathan Blake "Trion"

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Johnathan Blakeのアルバムを買うのは2014年の下記以来。リーダー作もこれが最近作のよう。
 "Gone But Not Forgotten"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62737833.html)

本作は、新譜情報を見た瞬間から、すぐに入手するにはどうするのが得策かといろいろ探って、海外から取り寄せたんですが、結果的には国内で買ってもあまり変わらない程度のタイミングで買えたようです orz

そこまでして早く聴きたかった理由はメンツの良さにほかならず、そんなメンツは以下の通り。
Chris Potter、Linda Ohがそろったもので、これはPat Metheny の Unity Session/Unity Groupの共演以来
ではないかと
 "Pat Metheny Unity Group(20141010)"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62865729.html)

かく言うメンツは以下の通り。しかし、強力なトリオであります。
Johnathan Blake(Ds)、Chris Potter(Ts)、Linda May Han Oh(B)

演奏曲は、2枚組全部で13曲とてんこ盛り。
Johnathan Blake作が5曲、Chris Potter作が2曲、Linda May Han Oh作が2曲に、Sting、Charles Fambrough、Charlie Parker他で全部で13曲という構成。

1.Calodendrum
2.Synchronicity 1
3.Trope (Linda Intro)
4.Trope
5.One For Honor
6.High School Daze
7.No Bebop Daddy
8.Bedrum
9.Good Hope
10.Eagle
11.Relaxing At The Camarillo
12.Blue Heart
13.West Berkley St.

ドラムソロからの2曲め、ベースソロからの4曲めと、冒頭が少々ヘヴィな出だし。

この4曲めが終わったところで拍手があり、ライブであることをあらためて思い出す。


サックスが演奏する場面では、サックスががっつりめの演奏を繰り広げるのは当然だが、まぁ、淀みなく次々と耳を引きつけて離さないフレーズを繰り出し続ける。
Chris Potter、あらためてスゲェと思う瞬間であります。

その間、バックを務めるベースとドラムはちょっと控えめな振る舞いでの下支えと言った趣。
こんな所作もChris Potterを立てての振る舞いだったら、これまたスゲェという場面になるわけであります。
ただインプロ感は強めで、意識していないとテンポは感じにくいかも。
特にドラムの自由度の高さは、全体の雰囲気にもかなりな影響を効かせている印象。

多くを占めるサックスの出番以外は、ベースソロの頻度が高め。
低音から高音までしっかり駆使したよく歌うゴッツリめのフレーズが格好良い
もちろんドラムソロもある。一番盛り上がってくるのはドラムソロの後半にあることが多い。

ライブだからというのもあるだろうが、大半の曲が10分を超えてくる強烈に長い演奏が続くが、いずれも冗長にはなっておらず、飽きずに楽しめる演奏を聴かせている。

そんな長丁場の曲が多いからか、全般的にそう重厚な雰囲気にはなっておらず、ヘヴィには変わりないが聴いていてそう重苦しい感じではないのも、聴き続けるのに良い効果をもたらしているのかも。

ベストは9曲めにしましょう

Johnathan Blake "Trion"(https://www.amazon.com/dp/B07PQYPLP9/)

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