けもの "美しい傷"
"LE KEMONO INTOXIQUE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63238654.html)
"めたもるシティ"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64210007.html)
本作は、ほぼ同時期にEPでのリリースもされていて、各2曲ずつ4曲がEPでも聴けて、それに1曲加えてミニアルバム(CD)でリリースしたのが本作ということで合っていると思います。
これまでの2枚のアルバムは、菊地成孔がプロデュースをしジャズ系ミュージシャンが演奏をするというスタイルでしたが本作はセルププロデュースで、ジャズミュージシャンが演奏をするスタイルは不変としています。
個人的に、彼女のアルバムを買っている理由はジャズミュージシャン(とくに石若駿)を起用しているところが大きいのは、間違いないでしょう。
そんなメンツは以下の通り。ここのところギタリストの西田修大の名前を聞く機会が増えている気がしてます。
青羊(Vo,P:3,G:5)、トオイダイスケ(B:1-4)、西田修大(G:1,2,4)、石若駿(Ds:1,2,4,5)、安田コウタ(P:2)、村田直哉(TurnTable:4)
演奏曲は下記5曲。3曲めだけがEPでは聴けない音源です。
1. コーヒータウン
2. リップクリームダブ
3. room707
4. ただの夏
5. トラベラーズソング
ほのぼのとゆったりめなポップスと言った趣が全体の印象。
全体をさらっと聴き通して、ジャズを感じるような部分は、ほぼ皆無。
冒頭の曲なタイトルをはじめ、コーヒーが主題になるような歌詞が多め。
演奏面では、ギターがさまざまなサウンド、奏法で変化を与えて、目立っているのはポップスとしては常套的なことと言えるんでしょう。
石若がドラムを叩いているが、特にソロとか目立った振る舞いはないが、カサカサした音色での微妙に前ノリな気配を感じるドラミングは、なかなか気持ち良い。
ベーシストが音楽監督的な立場らしいが、演奏面では堅実なベース演奏に終始している
前作は、菊地成孔がプロデュースに入っていたはずだが、それが故に歌詞とか、サウンドテイストとかに、いかにもな気配を感じたが、さすがに本作ではそんな色合いは目に見えて抜けている。
ベストは、2曲めで
けもの "美しい傷"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07QVG94SZ/)
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