"Travel Band: Detained in Amsterdam" Jeff "Tain" Watts

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Jeff "Tain" Wattsも参加作はそこそこあるが、リーダー作は出ているんだけど流通にきれいに乗ってこなくて、入手に苦労するような刷り込みになっています。
近作は下記になりますが、これもだいぶ入手に苦労した記憶があります。
 "Blue Vol.1"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63363374.html)
 "Blue Vol.2"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64080134.html)

本作もリリース情報を見つけた時に、国内での扱いはなく、ちょうど別のアルバムJohnathan Blake盤(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64822864.html)も国内流通がなさそうな気配だったので、あわせて海外に発注を出しています。、
その後、すぐに国内流通が開始されたので、早まったのではありますが..

タイトルにある Detained と冠されたアルバムは過去にも出ていて
 "Detained At The Bluenote"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a680416.html)
このときは、Kenny Garrett, Eric Revis, David Gilmore, Dave Kikoskiなんてメンツでありました。
Detained(拘束された)はライブ盤に冠された語句という解釈で良いと思っているんですがはてさて。

メンツは、珍しく(?)ギタートリオで以下の通り。
Jeff "Tain" Watts(Ds)、Paul Bollenback(G)、Orlando le Fleming(B)

演奏曲は、1曲めを除いて、すべてJeff "Tain" Wattsのオリジナルであってるはずです。
01.Brilliant Corners
02.14E Intro
03.14E
04.Brekky with Drecky
05.Ice Age Intro
06.Ice Age
07.Brainlifter
08.Vodville
09.A Wreath for John T. Smith
10.Merango Nights
11.Snarchasm Rant
12.Snarchasm
13.Blakzilla Intro
14.Seed of Blakzilla
15.Blutain

冒頭、モンクのエキゾチックな名曲をファンクなアレンジで聴かせていて、これはちょっとしたインパクトのある演奏。
以降は、もうちょっと緩めの曲調が増えてくる。

Jeff "Tain" Wattsの飛び道具的なドラミングを中心に据えたような演奏が多く、いくつかの曲では長いドラムソロを入れているのもあって、全体にドラムが中心で目立っている印象が強い。

Paul Bollenbackのギターがフロントを担うわけだが、聴いている印象としては、かなりな部分をJeff "Tain" Wattsに食われていると言っても過言ではないような状況。

4ビートも含まれるが、Paul Bollenbackのギターの印象からしてロック系ギタートリオの様相を呈しているが、殊の外Jeff "Tain" Wattsのドラムが強いので、テイストがどうのという意識が薄まっているか。
ただ個人的には、好きなサウンドにドラムの複雑なビートが乗っかってくるような感じになるのでかなり好きな部類の音楽と言える。

メンツが、前作からサックスが抜けただけではあるが、前作がブルースな気配を感じていたにも関わらず本作ではそんな雰囲気はほとんど感じられず、メンツだけでは曲調はさだまらないと、当然のことをあらためて認識してみたり。

クレジット上では15曲と多いが、Introとついた曲は1分程度だし、後半11曲めはほぼMCのみ、実質的には10曲程度の収録と言えそう。

ベストは、6曲めで

"Travel Band: Detained in Amsterdam" Jeff "Tain" Watts (https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007903135)

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