"First Impression" Espaco

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Espacoでエスパソと読むそうです。
リリース直後ですが、機会をいただいたので聴かせてもらっています。
たしか、このバンド自体の活動期間は相当長いが、ここのところほとんど活動が停滞していた。
そこに、石田幹雄が参加したことでアルバムを作ることになったような、そんな話を聞いたようなちょっと間違っているような。。
かなりしばらくぶりのアルバムではあるようなので、活動歴に長い面々が揃っているよう。
ただ、個人的にはこれまで遭遇したことのない面々がほとんどではあります。
唯一知っているのが、ピアノの石田ということになります。
柳原たつお(B)、石田幹雄(P)、青木秀明(Ts)、小野寛史(G)、上村計一郎(Ds)
演奏曲は以下の通り。ちゃんと確認しませんでしたが、すべてメンバーいずれかのオリジナルで良いと思います。
01. Remember
02. 葉風
03. CYCLES
04. まどろみ
05. 盆の窪
06. River View House
07. IRAMUSA-2019
08. J.C.Waltz
09. 彩色
10. Long Short Story
11. First Impression
タンゴ系のザクザクしたリズムの1曲め。
こんな歯切れの良いピアノを石田が弾くのもなかなか遭遇できないそのノリのまま、ギターソロからピアノソロへと突入。
控えめにではあるがフリー方面へアプローチする姿勢を見せてはいるが、曲調から、派手な立ち回りには至らない。
3曲めでも途中からフリーな展開に入っていく4曲めがバラード。
他の曲でも途中でフリーな方面になだれ込む場面はあるが、同様に行き過ぎないところで留まるのは、全体のバランスから言って正解でしょう。
5曲めのベースソロの裏での演奏は、比較的石田感を強めに感じるような演奏
総じて、石田の演奏は、これまで聴いてきたものに比して感情を抑制したような演奏に聴こえていて、美旋律も、これまでで聴いてきたような意識を集中して集中して極限で紡ぎだすような渾身のと感じられる部分は希薄。
数少ない激しめな演奏の部分も、感情剥き出しのような挙動には至らず。
5曲めのソロで唸り声が聞こえたが、ここが一番感情が高ぶった瞬間じゃないかと思う。
他の曲では唸り声は聞こえないはず。
手を抜いているというよりは、曲調に合わせた演奏に徹したらこういう演奏になったんだと推測。
それが、石田の真骨頂を捉えているとは言い難いというのもありそうだが、逆に石田の違う一面を聴けるという意味では貴重な演奏とも言えそう。
と、石田の挙動を中心とした文になっているが、なにしろ知ってる名前が石田だけなので彼の挙動に耳が集中してしまうのは許してほしいところ。
他のメンバーも相応に良い演奏をしているのは間違いないが、なんか引っかからないというか、耳を持ってれないというか…
なかではベースが良い味出しているほうなんじゃないかと思う。
作られた曲の部分は、4ビート多め、8ビートもありで、とビートのしっかりとした諳んじられそうな平易な旋律のものが大半で気持ち良く聴いているにはそれで良いが、そういう意味では演奏で耳目を惹きつけるようななにかがもう少し出ていれば尚良かったんじゃないかと思うのは、聴く耳が悪いが故の感想かも。
ベストは4ビートの5曲めにします
"First Impression" Espaco (https://www.amazon.co.jp/dp/B07RZR3D9K/)

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