Pat Metheny Group "Vienna 1991"

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Pat Metheny Groupの非正規盤も実は多数所有していまして、一時はいろいろ買い漁ってましたがキリがないのでひとつのツアー(概ねアルバムが出るとツアーに出る)に1枚は買うくらいにしています。
で、70年代後半と2000年以降は概ね時期ごとの音源を所有できているつもりなんですが、一番人気のあった、そしてツアーも精力的だった80年代90年代の音源が結構手薄でメンバーの変遷に追従しきれていなかった。
ざっと所有ディスクを眺めて、1981、1983、1984、1985、1987、1992、1995、1998、2002、2009ってな感じ(これでも十分な気がする)で、まだ渇望感があったのでこれも買ってしまいました。

この頃のPat Methenyはブラジルに傾倒していたころで、いわゆるブラジル3部作と言われている3枚がリリースされていまして、PMGの一番好きなアルバムというとこの3枚(に、この頃の公式ライブ盤"The Road To You")のいずれかを挙げる人が多い人気作となってます。
 1984の"First Circle"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00NJ1MO4W/)
 1987の"Still Life (talking)"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000CZ0Q5W/)
 1989の"Letter from Home"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000000ORJ/)
 1991の"The Road To You"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000CZ0Q7A/)
この頃のbootが以下のような感じ。
 1981が"Jaco""Salt Lake"(http://hepcat1950.com/pmd_boot.html)
 1983が"The Windup"(http://sudo.3.pro.tok2.com/Quest/cards/P/PatMetheny/Windup_x.html)
 "Live in Chicago '87"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63470816.html)
 1984が"Live Circle"(CD-R)
 1985が"Live Tokyo '85"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63720856.html)
 1987が"Live in Chicago '87"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63470816.html)

この後、しばらくPMGとしてのアルバムは作られず、1991に失恋大作と言われているアルバムが作られてます。
 "Secret Story"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000UCEJCI/)

とはいえ、Pat Metheny Groupとしてのライブツアーはしっかりやっていまして、日本でもLive Under The Skyに出演してましたが、これが日本でのベストパフォーマンスだったという人もいます。この音源はTVで演った2曲はどっかで聴けるが、全貌のリリースはされていないはず。
その1992には、有名なboot盤がありまして
 "In Concert"(http://www.discogs.com/release/2397693)

その後、活動再開してから毎年1枚のペースで3枚のアルバム出てますが、いまから思うとレーベルからのリリース要請から無理やり作成していたんじゃないかと思える節もあるようなないような..
 1995"We Live Here"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000F8DB4O/)
 1996"Quartet"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000000OVE/)
 1997"Immaginary Day"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000002NIE/)

"Quartet"のリリースツアーはやってなかったと思います。で、その後のツアーでこのアルバムからの曲も演ってないんじゃないかと思います。
Bootは"We Live Here"ツアーと、"Immaginary Day"ツアーのを所有しています。"Immaginary Day"ツアーのは買い直してもいいかも..。
 1995の"Autumn Leaves"(http://www.discogs.com/release/6114223)
 1998"Live in Baden-Baden"(CD-R)

この後またまたブランクが空いて、下記2枚がリリースされたところで、PMGの活動は止まっていると..。
 2002の"Speaking of Now"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00005V6IF/)
 2005の"The Way Up"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0006M4SO6/)
PMG1としてのBootlegで所有しているのは、PMGとしての現在までの、ほぼ最終活動である下記を所有しています。
 2009の"In Tokyo" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64733043.html)

本作は、一番人気のあった時期になる(正確には、あとから一番良い時期といわれている。な気もするが)
1991年のウィーンでのライブの放送音源が素になっているようです。

演奏曲は以下の通り。
1.Introduction
2.Have You Heard ?
3.Every Summer Night
4.Better Days Ahead
5.Last Train Home
6.If I Could
7.Spring Ain`t Here
8.Straight On Red
9.Minuano (Six-Eight)
10.Third Wind

ひと通り聴いてみて、すぐに思い立ったのが、"The Road To you"との酷似性。
再度、"The Road To you"のクレジットを確認したところ、細かく曲ごとに日時と場所の記述はないが、アルバムとして1991年の欧州ツアーを音源にしているので、同時期の演奏であることは間違いのないところ。
まったく同じ時の演奏もいくつかは入っているんじゃないかと予測できる。

参考に"The Road To you"収録の曲を列挙して比較すると、半分くらいは重なっていない印象。
今回のアルバム(Boot)のほうが代表曲を揃えていて、正規リリース盤は代表曲を混ぜつつ新曲を聴いてもらおうという意図があったことが予測できる。
The Road To You, Naked Moon, Half Life Absolutionあたりは、"The Road To you"でしか聴けないんじゃないか?

"The Road To you"
1. Have You Heard
2. First Circle
3. The Road To You
4. Half Life Absolution
5. Last Train Home
6. Better Days Ahead
7. Naked Moon
8. Beat 70
9. Letter From Home
10. Third Wind
11. Solo From "More Travels


Pat Metheny Group "Vienna 1991"(http://www.cyberseekers.com/promo_pmg1991-j.htm)

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