"After Life" Noah Preminger

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本作は、聴かせていただいた作品です。ありがとうございます。
下記、メンツを見ても、リーダー以下知ってる名前が非常に少ないのではありますが、criss crossレーベルなので、それだけを頼りに購入を決めている方も多数いたんじゃないかと推測できます。

個人的にも、トランペットのJason Palmerは過去にリーダー作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62682446.html)を聴いていて名前を知ってましたが、あとはRudy Roystonくらいしか知ってる名前はありません。
なので、レーベルが違っていたらどれだけ売れたか??な布陣、というのが個人的な見立て。

そんなメンツは以下の通り。
Noah Preminger(Ts)、Jason Palmer(Tp)、Max Light(G)、Kim Cass(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は、1曲を除いてNoah Premingerのオリジナルです。
1.World Of Twelve Faces
2.World Of Growth
3.Senseless World
4.Hovering World
5.Nothing World
6.World Of Hunger
7.Island World
8.World Of Illusion

Kim Cassのベースが、グイグイと推進力をみせるハードな4ビートを中心とした曲構成。

そんなベースのゴリッとしたサウンドに感化されたようにRudy Roystonが持ち味の音数多めの乱れ打ち的なドラムをぶちかましてくる。
そのわりにやかましさを感じないのは、曲によって緩急のメリハリをしっかりとつけていることと若干音量が抑えめなのも効いていそう。

フリューゲルホーンと見紛うような柔らかな音色、奏法的には無機的な響きを聴かせるJason Palmerのトランペット。
主役のNoah Premingerのテナーサックスがテーマ、2管が絡むパート等大半の演奏は、良いアンサンブル要因と言った程のそつのない演奏という印象ではあるが、ソロになるとときにChris Potterを彷彿とさせるような音使いをも見せる熱い演奏をも聴かせる。

この2管のアンサンブルが、ときにクールジャズ調、ときにBrecker Brothers調と、予定調和的以外にもバリエーション豊かな側面を見せてくれ、その尖りめのところでのコンビネーションがこれまた楽しい。

聴いていて、高頻度に出てくるのは当然だがこの2管のいずれかであるが、実際に耳に残るのは、2管よりもMax Lightのギターだったりするところが面白いところで…。

コンテンポラリ系の音色とフレーズを多用して現代的な響きを楔のように打ち込んでくるのが、全体の演奏の雰囲気との違和感から耳に残るのか。
ただただ個人的嗜好のなせる技なのか…。

おそらく、インパクトの強い演奏が故、ということなんでしょう。

ベストは6曲めでしょう。

"After Life" Noah Preminger(https://www.amazon.co.jp/dp/B07PKBF3B1/)

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